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(2009年度『神戸セレクション』に選定されました。)








ピンク色の粉末が、見事な金泉色になっていきます!
レトロなパッケージの分包が5包入っています。
●ご当地イメージだけの入浴剤ではありません。 当店には明治以来、昭和の戦後すぐまで自社精製による有馬温泉の天然湯の花である『カメ印湯の花』を販売していた実績があります。種々の制約で天然湯の花の自社製造や販売が不可能な現在でも、いわゆる”ご当地イメージの入浴剤”を発売しなかったのは、メーカーの企画による商品に、名前だけ『有馬』を冠する商品に納得がいかなかったからです。 ●有馬温泉の“金泉”の温泉分析書のイオン組成を研究して作り出した入浴剤です。 『カメ印自宅湯原料』のお湯の香りを嗅いでみてください。有馬温泉の金泉と同じ鉄分の香りがします。誰もが好きな花の香りではありませんが、これでこそ「有馬温泉気分」とご納得頂けると考えています。塩化ナトリウムが主成分ですので、粉末を直接舐めると大変塩辛いですし(おすすめはしませんが…)、湯上りは身体がポカポカと暖まり、湯冷めしにくいです。 有馬温泉の『金泉』は、湧出した時点では無色です。空気に触れる事で鉄分が酸化して錆色になります。従って有馬温泉の独特の色は主に酸化鉄によるものですが、色素として酸化鉄を使用する事は浴槽や風呂釜などを傷める原因となり、又身体にとっても有効成分とは言えません。 《こちらは天神泉源直下の旅館上大坊さんの本物の有馬温泉の金泉》 商品に対して信頼感、安心感を求める昨今、まずはお客様に安心して使っていただきたいという考えのもと、厚生労働省によって人の健康の維持・改善に効果効能を持つことが認められた入浴剤「医薬部外品」の薬用入浴剤としての認可を得ております。
2004年に発売した『カメ印湯の花』は、明治時代から戦後に掛けて当社が製造販売した『カメ印湯の花』のレトロなラベルを復刻し大変好評を得ました。実は医薬部外品化に際しては、薬事法に則り表記に制約があり当店としては明治以来の歴史もあり折角復刻した『湯の花』のネーミングや、『ありまをんせん』という味のある肩書きが使えなくなる事になる為悩みましたが、ネーミングにこだわるよりも、「まずはお客様の安心を」と考えました。基本デザインは変えず、”温泉”という言葉は使えないので『ありまをんせん』は『摂津ありまの湯』、『湯の花』や類似の『湯の素』なども使用を避けた方が良いので、肩書きのひとつ『自宅湯原料』を商品名にした次第です。 |
滑稽有馬紀行(1827年)
良く温まり湯冷めしにくいです!是非お試しください。
当商品のルーツ『カメ印湯の花』について 有馬温泉の「湯の花」が何時から利用されてきたのか定かではありませんが、1851年(嘉永4年)には米屋(河村)四米郎兵衛という人が、薬用入浴剤として袋詰めし江戸・京・大坂に売り出したと言う記録があります。吉高屋店主吉田儀三郎はこの「湯の花」に着目し、1890年(明治23年)より「湯の花」の採取精製法の研究に着手、所有敷地内に土管で源泉を引き、30坪程の沈殿池を設置し、生産体制を作り上げました。 種々の試行錯誤の末「湯の花」精製に成功し、内務省衛生試験所の試験の結果1893年(明治26年)5月官許を得、「温泉堂」名義で『有馬温泉原薬カメ印湯の花』として発売しました。その効き目が評判を呼び、海外からもリピート注文が入る程好評を博しました。1947年(昭和22年)神戸市との合併による有馬の泉源所有権の神戸市への移管に伴う諸般の事情により製造を終えるまで、約55年間製造販売されました。商標のカメ印は有馬温泉の鎮守湯泉神社の御紋に因んで創作したもので、今も境内に鎮座する弊店ご奉の大黒様の石像の台にはトレードマークの亀と「湯の花」の文字が刻まれております。 |
大正初期の吉高屋 カメ印湯の花のラベル 当時の陳列